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注射の技術力を上げるための3つの方法

注射については、1年目の看護師が最初にぶつかる壁です。しかし、どんなに注射が苦手でも3つの方法さえ覚えれば、劇的に注射の技術を磨くことができます。注射の技術力が上がる1つ目のポイントは、注射の持ち方は人それぞれであることです。2010年に注射器の把持の構えに対する研究が行われ、調査した28名の看護師それぞれが違う持ち方をしていたことが分かりました。つまり、結論は注射器を持つ方法は自由であり、人それぞれ指の長さや手の厚みが違うので自分が持ちやすい方法で持てば大丈夫だということです。
2つ目のポイントは、成功率を上げたいなら刺入角度を15度から20度で若干寝かせて刺すことです。刺入角度に関するデータでは5mlの注射器が12.2±2.9度、10mlの注射器が12.8±3.2度、真空管採血ホルダーが14.9±3.1度だったという結果が出ています。どの文献にも15度から20度と書かれているものの、実際にはもう少し角度を寝かせて刺している傾向があるのです。これは、角度が高いと血管を突き刺してしまう可能性も高くなるためです。
3つ目のポイントは、2段刺しを身につけることです。針先を15度から20度の角度で刺入して針が血管に入ると逆血が見られるので、その後針を血管に沿って進めていきます。この際には、注射器の針先を上に向けるイメージで針を寝かせて進めますが、これが2段刺しという手技です。針先を15度から20度で刺入して2段刺しを確実に行えば、注射が成功しやすくなり技術も向上するでしょう。